頭の中の自由帳

映画の感想、日記、その他何でも書いていきます!

【映画感想】君の名は。(2016年8月公開)

〜現代版御伽噺〜

[公開日]2016年8月

[監督]新海 誠

[評価]90点

[あらすじ]

省略!

[以下感想]

「天気の子」を視聴したのでついでにこちらも書いておこうかなと思い投稿。

僕はこの作品で始めて新海誠さんを知ったんだけど、当時は衝撃的だったね。こんなに綺麗な映像のアニメがあるんだなって。

ストーリーもめちゃくちゃにエモいし。

最後のシーンは本当に泣きそうになったね。

 

新海さんは、こういう、SFちっくなボーイミーツガール作品を書くのが凄い上手だなと思う。

映像の綺麗さも相まって、凄い爽やかな、観る清涼飲料水みたいな、透明だけどしっかり味ついてまっせみたいな感じ。

あと天気の子もそうだったけど、日本神話的な要素を、新海さんなりの解釈で取り入れて、現代版の御伽噺のような、現実と非現実が絶妙な割合で混ざってるような作品になっていて、そこが日本人にとっては凄い親しみやすいんだと思う。

 

とにかく新海さんは凄い!

【映画感想】天気の子(2019年7月公開)

〜現代版御伽噺〜

※この映画を見る前、若しくは後に、原作小説の、あとがきだけでも読んだほうがいいと思います。

[公開日]2019年7月19日

[監督]新海 誠

[評価]80点

[あらすじ]

連日雨が降り続ける夏。ある離島から東京に家出をした高校1年生の少年・帆高はそこで不思議な能力を持つ少女・陽菜に出会う。

その能力とは、祈るだけで必ず空を晴れにさせることが出来る、100%の晴れ女だった。

帆高は東京で出会った怪しい中年・須賀が経営する会社で働きながら、陽菜と共に、能力を活かして、人々に晴れを提供する仕事を始める。

しかし陽菜の能力にはある代償があり、帆高はやがて重大な選択を迫られることとなる

[以下感想]

2016年に公開し、記録的大ヒットとなった同監督の作品「君の名は。」から3年。

満を持して公開された今回の作品「天気の子」に対する期待値は、世間的にも、僕の中でも相当高くなってしまっていたと思う。

だからこそ、見終わって最初に思ったのが、(新海さん、やっちまったな…)だった。

 

「天気の子」の主人公は16歳の家出少年・帆高くんなんだけど、もう、コイツが本当にガキなんだよね。社会のことを何も知らない、考えが甘っちょろい、どうしようもないクソガキ。

僕は終始コイツのことが好きになれずに、その行動のほぼ全てに心の中でツッコミを入れながら見ていた。

何より(うわぁ…)も思ったのが、終盤の迷惑行為のオンパレードね。

警官を突き飛ばすわ脱走するわ車が走る道路を横切るわ線路走るわ…。ツイッターに上げようものなら即炎上するような行為ばかり。

もうアホかと。

かなり白けましたね。

おそらくコイツは他のレビューでもボロクソに叩かれるんじゃないかな。

むしろ叩かれろ。

 

ただ、惹かれるところもいっぱいあった。

映像は相変わらず綺麗で、作中で描かれている風景は信じられないくらいリアルで、だけど幻想的なところもあって、もはや芸術の域に達している。アニメ作品としては世界一綺麗なんじゃないかと思う。

ヒロインの陽菜ちゃんはひたすら可愛かった。

結構な序盤で、マクドナルドでバイトをしていた陽菜ちゃんが、帆高くんにお店に内緒でビックバーガーをあげるシーンがあるんだけど、その時の悪戯っぽい笑い方とか最&高。

なにより、一番尊いのが、本当は15歳なのに18歳って嘘をついて、お姉さんっぽく振舞っていたところ。この設定を考えた新海さんはマジで良い趣味してる。たぶんだけど、少なくない人数の性癖が歪められるんじゃないかってくらい、年下お姉さんの破壊力はやばかった。

声優さんも良かったよね。特に小栗旬さんとか平泉成さんは味があって流石だなって思った。

 

総合的に考えればなかなか楽しめたかなと思う。だけど、期待値を超える程の出来ではないかなとも思った。

 

それで、少しモヤモヤしたままスクリーンを出て、売店を見ると、「天気の子」の原作小説があった。迷わずに即購入しました。

というのも原作小説を読めばモヤモヤが晴れるんじゃないかと思ったから。帰ってすぐ読みました。

 

ここから小説を読んだ後の感想。

 

新海さんは凄いよ。よく考えてるよ。

帆高くんが少し好きになりました。

小説は、やっぱり心理描写が丁寧に描かれてるのがでかいね。

何よりも"あとがき"。

新海さんは、「批判覚悟で、道徳無視して作った。」(超要約)って。

なんだか、凄い腑に落ちました。

これからも新海さんの作品に、この人の頭の中にある世界に、変わらず期待したいと思えました。

 

 

もし映画を見終わって、モヤモヤしてる方がいたら、原作小説を買ってください。最悪、あとがきだけでも立ち読みしてください。

それで腑に落ちる方もそうでない方もいると思いますが、たぶん心のモヤモヤは幾らか解消されると思います。

 

 

【映画感想】ラ・ラ・ランド【primevideo】

タイトル『ラ・ラ・ランド』(2016年)

監督:デイミアン・チャゼル

出演:ライアン・ゴズリング

   エマ・ストーン

ジャンル:ミュージカル、ロマンティック、コメディ

評価:70点

 

2016年にアメリカで公開されると、めちゃくちゃ絶賛されて、

2017年、勢いをそのままに日本でも公開されると、やっぱり、前評判通り絶賛の嵐!ラ・ラ・ランドムーブメントを巻き起こしていきました。

僕はそのムーブメントに乗らなかったので劇場で見たことは無いです。

そんなに好きな感じの映画ではないっぽいし・・・。

ただ、primevideoで配信が始まり、映画鑑賞趣味を公言するなら見ておかねば!と半ば使命感に動かされる形で視聴しました。

 

ここから感想です。

結論から言うと、自分はそんなに面白いと思えなかったです。

とはいえ、出来が悪いとか面白くないとか批判するわけではなく、単純に好みにそぐわなかったかなって感じです。

個人的にピークは再序盤の「渋滞した道路の上でのミュージカル」シーンで、そのスケールが圧巻で!めちゃくちゃワクワクしましたね!

ただ、以降はその高まりを超える展開があるわけでなく、リアルに最初っからクライマックスだぜ!状態でしたねw

 

そしてなによりラストが気に入らない!

最後、なぜ二人は付き合わない!

一方は結婚して子供まで作っているし!どういうことなの!

この結末だけ変に現実的で嫌ですね・・・。

 

というわけで、ラ・ラ・ランド、個人的な評価は7点です。可もなく不可もなくといった感じでした。好みに合わないのが致命的ですね・・・。

こういった「メディアの評価」と「自分の評価」のずれってよくあるんですよね。

顕著なのが食べログとか、食レポ系の評価!あれはあまり信用ならない・・・。

ていうのも自分の中で無意識にハードルが上がってしまってるんですよね。

 

やっぱりマイナーな映画やB級映画の方が過度な先入観なしで見られるので良いですね。

 

 

 

【映画感想】高速ばあば【primevideo】

タイトル『高速ばあば』(2013年)

  監督:内藤瑛亮

 出演者:未来穂香

     北山詩織

     後藤郁

     岡田義徳

     中村愛美

ジャンル:ホラー、B級、玄人向け

  評価:50点

 

いかにもB級映画!って感じのタイトル!

バーチャルユーチューバーの金剛いろはちゃんがオススメしていた映画です!

題材は有名?な都市伝説"ターボばあちゃん"です!

知らんがなって人向けに超簡単に説明すると、

「自動車と並走して走るばばあがいるぞ!!」

っていう感じの怖がればいいのか笑えばいいのかよくわからない都市伝説です。

とはいえ、実際に自分が走らせている車と同じ速度で走るおばあちゃんがいたら怖いですよねw

それを踏まえたうえで、今作はそれはそれはスピーディなおばあちゃんが活躍するのだろうなあ・・・!!

 

 

・・・と思っていた時期が僕にもありました。

 

おばあちゃん・・・めちゃくちゃ人並みの速さやん!!!

 

イメージとしては、時代劇とかで着物の女性が歩くとき、着物を崩さないためにすり足で歩くじゃないですか。そのすり足をめちゃくちゃ早く動かしてる感じですね!(分かりにくいか)

たしかにおばあちゃんにしては早いけども!高速かと言われると首を捻らざるをえない・・・w

少なくとも題名の『高速ばあば』、都市伝説の『ターボばあちゃん』から受けたスピード感は無いですね。

 

突っ込みどころは他にもいろいろありますが、とりあえず置いておいて・・・掘り下げた感想をいくつかポイントに分けて言います。

①女の子がかわいい!

はい。標記の通りです。女の子がかわいい!(大事なことなので2回言いました。)

最初、仲が悪かった3人組アイドルが高速ばあばの呪いを通して絆を深めていく姿なんか、なんだか心を打たれるような気がしてきます・・・。

 

まあバッドエンドなんだけどねwww

 

②グロイ描写

B級ならではのやたら過激な表現が今作にも見られます。

怖いというより、痛い!とか気持ち悪い!と感じるシーンのが多かった気がします。(釘を踏み抜いて足を貫通するシーンとか、かさぶたをめちゃくちゃ剥ぐシーンとか・・・)

そこもB級の魅力なのでしょうが・・・。生理的に嫌悪感を抱いてしまうあたり、まだまだ修行が足りませんね。

 

そのほか、感じたことは、バッドエンドにする必要はあったのかってとこですね。

最後、3人のうち唯一生き残ったと思われたアイドルのもとに、再び高速ばあばが現れるのですが、僕はてっきり、呪いを完全に解くために現れたのだと思いました。

そのアイドルは生還の代償として頬に癒えることのない傷(呪い)を受けていたのですが、高速ばあばはその傷の部分に自分の唇を当て、何かを吸い出し始めます。

「おお、これは呪いを吸い出して一件落着なのでは!」

とにわかに期待が高まります!

何かを吸い出し終わり、高速ばあばはどこかへ走り去っていく!

そして、その場には呪いが消え、綺麗な顔を取り戻したアイドルの姿が・・・!

「おばあちゃん、ありがとう!!!」

 

 

なんて展開を期待していたんですが!!!

実際は、おばあちゃんの様に干からびた、無残なアイドルの姿が映し出され、高速ばあばは今日もどこかで元気に走っている・・・。といった感じのバッドエンドでしたね。

 

めちゃくちゃ心がスッキリしない展開ですわ。

総評すると、B級映画好きにはオススメするけど、僕のような一般人にはきつい映画かなというところですかね。

突っ込みどころ満載なので、そこを全力で楽しめるかどうかで面白さが変わる映画だと思いました!